発表会は緊張するし、恥ずかしいからイヤだ
忙しくて本番までに曲が完成させられるかわからないから出たくない
そもそも発表会って欠席してもいいの?
ピアノ教室を探されている方や、すでに教室に通われている方で、こんな悩みを持つ人はいませんか?
ピアノ教室の多くは定期的に発表会を催しますが、ピアノを始めるきっかけは人それぞれです。
発表会も、様々な理由で参加したくない人がいます。
せっかくピアノは弾けるし好きなのに、発表会が苦痛でやめてしまっては本末転倒です。
そこで本記事では「発表会に参加しなくてよい教室があるか」と発表会のメリットデメリットを解説していきます。
本記事を読めば、あなたが発表会に参加すべきかどうか考えがまとまります。
「やっぱり発表会は参加したくない」と意思が固まるかもしれませんし、はたまた「発表会に参加してもいいかも」と思うかもしれません。
ぜひ読んでみてください。
教室選びや今後のピアノライフの方向性の決定の助けになりますように。
発表会がない教室ってあるの?不参加って可能なの?
結論から言うと、発表会がない教室はありますし、発表会が任意参加の教室もあります。
建前上、「発表会は任意です」というところもあります。
入会前によく確認し、先生の考え方も探ったほうが良いでしょう。
発表会がない/参加しないことのメリット
プレッシャーがかからない
発表会があると、○月×日までに曲を完成させなきゃ……というプレッシャーが生まれます。
人前で失敗したらどうしよう、と不安に駆られることもあります。
最悪の場合、ピアノが嫌いになってしまうのでは、なんて懸念も。
せっかくお金をかけている趣味で、ネガティブな思いはなるべく避けたくなるものです。
発表会という縛りがなければ、そういった義務感や焦りとは無縁になります。
好きな曲を、好きなペースで楽しく演奏できます。
続けやすい
何か一つのことを長期間頑張った後って、燃え尽きてしまう人もいませんか?
発表会=曲を完成させる日ですから、辞めるタイミングとしてちょうど良いのです。
あなたの楽しめる範囲で、細く長く続けていくのも趣味との向き合い方の一つです。
仕事ではないので、義務的に上達を急ぐ必要はありません。
「塵も積もれば山となる」。何事も続けていれば、少しずつでも上達するものです。
金銭的な負担が少ない
発表会は、全員参加の教室であっても、大抵参加費を徴収されます。
安ければ5,000円、高いと10,000円~20,000円かかるところもあります。
ドレスコードがある場合は、衣装代もかかってしまいます。
せっかく衣装を用意しても、その発表会の1回でしか着用しなかったり……
金銭的に余裕のない人でなくても、発表会の魅力がコストに見合わないと感じる人もいるかもしれません。
数をこなしやすい
発表会に出るとなったら、それなりの曲の完成度を要求されますし、先生もその1曲に対して細かく指導してくれます。
ただし、それだけその演奏曲に時間を割くことになります。
大抵、数か月かけての練習を行います。
たしかに1曲の完成度を高めた時の達成感は気持ちの良いもので、その楽曲への思い入れも強くなります。
しかし、数多くの楽曲に触れて様々なケースや考え方を学んでいくのも音楽の極め方の一つです。
あなたが理想とする趣味の極め方は、どちらでしょうか?
発表会がない/参加しないことのデメリット
だらだらと練習してしまう
何事も期限を設けないと、なかなか終わらせられない人はいるものです。
いくら趣味といっても、お金を払って通っている教室の自習・復習をサボりすぎるのはもったいないです。
明確な目標を設定すると、物事の進み方や上達の仕方は早くなるものです。
なんだかんだで多少の緊張感があったほうがやりがいを感じて楽しめる人もいます。
そういう点では、発表会不参加は損なところがあります。
自主的に、積極的に練習できる人は発表会がなくてもどんどん上達していくでしょう。
反対に、サボり癖のある人は発表会がある教室のほうが向いているかもしれません。
練習しても人に聴いてもらう機会がない
私は、自分でピアノを弾くこと自体が楽しくて、ピアノを続けています。
そんな気持ちでピアノを続けている人なら発表会がなくても楽しめるでしょう。
社会人であれば、発表会がないと弾いても返ってくるのは先生のフィードバックのみという人も少なくありません。
発表会は緊張しますが、人前で上手く、あるいは満足できるように弾ければ大人といえども自信につながります。
辞め時を見つけにくい
発表会を参加しないメリットとして「続けやすい」と説明しましたが、裏を返せば辞め時を見つけにくいです。
もしあなたがピアノ教室をやめたくなった時、適当な理由付けがしづらいです。
他の生徒と交流する機会がない
大人になると、仕事やママ友以外での新しい交友関係は築きづらいです。
趣味の場は新しい出会いのチャンスでもあります。
他の人がどのようにピアノを楽しんでいるか、参考にもなります。
もちろん、プライベートな時間くらいは他人を気にせず自分の好きなように過ごしたい人もいるでしょう。
そんな方には心配無用なデメリットです。
発表会のいいところ
練習のモチベーションになる
基本的に何かを成し遂げるには目標と期日が必要です。
これは様々な自己啓発本に書いてありますし、仕事のできる人がよく主張していませんか?
ピアノも計画を立てて練習していくのが上達の近道です。
それにお金を払って参加するものなので、良くも悪くも気合が入ります。
いつもよりちょっと手の込んだおしゃれをして家族や知り合いに演奏をプレゼント!というのも楽しみの一つです。
先生や他の生徒の演奏が聴ける
いつもは自分の演奏練習がメインで、先生の本気の演奏を最初から最後まで聴くことはめったにないのでは?
発表会はそんな先生の演奏が聴ける貴重な場です。
また、他の生徒がどんな曲でピアノを楽しんでいるのか、参考にもなります。
プロでなくても人の演奏を聴くのって、良い刺激になりますし、面白いですよ。
完成度の高い演奏ができるようになる
発表会で弾く曲は、基本的に暗譜(楽譜を見ないで弾けるように覚えること)することになります。
演奏しながら楽譜のページをめくるのは難しいからです。
また、発表会前に通しで弾けるようになっても、細かい表現方法の練習も行います。
発表会が終わるまでは、徹底的に演奏曲のクオリティを高めていきます。
そうすることで、普段からどんな点に注意して弾けばいいのか勉強にもなります。
発表会以外の曲もおのずと豊かな表現力で弾けるようになっていきます。
良いピアノでの演奏が楽しめる
発表会をコンサートホールで行う教室も多くあります。
コンサートホールのピアノというのは、大抵はいいものが置いてあります。
いつもと違う弾き心地、豊かな音色は例え演奏がうまくいかずともワクワクさせてくれます。
小さいピアノ教室だと、予算の都合上「大きなホールで高級なピアノで」というのは厳しいかもしれません。
それでも、普段と違うピアノでの演奏は特別感があって楽しいものですよ。
まとめ
いかがでしたか?今回はピアノの発表会に参加したくない方向けの記事となりました。
さて、あなたは発表会に参加しますか?しませんか?
あくまで趣味であれば、ストレスを溜めてまで発表会に参加する必要はありません。
でも、もし迷われているなら、発表会が任意参加の教室に通い、1回出演してみるのもアリだと思います。